Non DubitoEssays in the Self-as-an-End Tradition
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『薬屋のひとりごと』を読む

Han Qin (秦汉) · 日本語版 · 2026-10-09

全五篇を通して、ひとつの問いを追う。他人の関心によって立場が決まる仕組みのなかで、人が自分のものを守れるかどうかは、その仕組みから与えられたのではない行き先を、まだ持っているかどうかにかかっている。その行き先は、よい場所である必要さえない。

猫猫はそれを持つ側の例であり、壬氏は持たない側の例だ。後宮の数千人の女たちは、この議論によって境遇を説明される大多数である。宮中を出るまでの日を数える猫猫から、少しもよい場所ではない故郷の花街へ。五篇が読むのは、賢い少女がどう宮廷を切り抜けたかという話ではない。何があれば、人は宮廷の尺度にすべてを換算されずにいられるのか、という問いだ。

対象はテレビアニメ冒頭の四十八話である。物語はまだ完結していない。以下には、第1期・第2期の結末までにわたるネタバレが含まれる。