Non Dubito · 政治経済学・理論を読む
SAE政治経済学を読む
蓄積、関門、抑制、交換、成長、支援をめぐる8つのエッセイ。まず主張と理由を読み、その物差しを現実の事例に持ち帰ります。
本筋を読む:導入と6つの問い
01
お金があれば、何を決めてよいのか
蓄積が生む力を認めながら、それを他人の人生の支配に変える使い方は制限する。SAE政治経済学の出発点、二つの境界、制度が向かう方向を読む導入です。
本文を読む →02
蓄えられるのは、お金だけではない
四つの露店から二種類の株式へ、そして評価と決済へ。富が能力を生み、その能力が他人の進路を左右する権力になる具体的な瞬間をたどります。
本文を読む →03
蛇口と退職届――本当に開いている道とは
従業員14人の水道会社が千世帯の生命線を握ることもある。契約上は辞められても、実際には離れられないこともある。架空の泉窪と青窯から、供給の責任と買い取れない進路を考えます。
本文を読む →04
避けて通れないほど大きくなった相手を、誰が変えられるか
企業を小さくすることではなく、広がった権力に強い歯止めをかける。つくる力は生かし、問いを閉じる権限は独占させない。基礎の供給を守り、審査する側も問い直します。
本文を読む →05
機会は買えても、問い直しの道は買い取れない
富、知名度、資格が育つことを禁じる必要はない。ただし生活の必需を人の支配に変え、蓄積を自分への審査経路の支配に変える交換は、止めなければならない。
本文を読む →06
成長は罪ではない。収益率も最後の審判ではない
同じ投資会社が職人の道を開き、老人ホームの方向を握ることもある。投資、相続、名門の資格を見るなら、収益の高低だけでなく、誰に条件が届き、誰が道を握り、誰がなお問えるかを読みます。
本文を読む →07
足元に道をつくる。行き先までは決めない
手厚い援助が自由をもたらすとは限らず、紙に書かれた自由が使えるとも限らない。暮らしと成長の条件を用意しても、受け取る人の人生の方向は買えません。
本文を読む →任意の深掘り:思想の伝統との対話
08
思想の伝統と読む――重なる問い、分かれる根拠
任意の深掘り。スミス、カント、マルクス、市場を擁護する思想家たちは何を問うたか。先人をSAEに取り込まず、未確認の相違に勝敗をつけずに比較します。
本文を読む →蓄積そのものを減らすことではなく、その使い方を抑制し、人が生きる基盤と問い直す経路を守ることが主題です。規範の方向、制度のルール、事実に即した個別判断を区別します。税率、分配、価格、企業統治の完成した設計を提示するシリーズではありません。
原論文と読書上の注意
本シリーズは、8本のSAE論文を一般読者向けの散文に組み直したもので、技術的な原論文を逐段訳したものではありません。主要な論証と具体例を残した中国語の読者向け本文をもとに、日本語として独立に書いています。元の英語版は独立に書かれており、簡体字・繁体字の中国語版もそれぞれ全文で読めます。通衢や青窯をはじめ、繰り返し登場する町、企業、制度は原論文の架空世界に属します。実際の事件を扱う記事は別の伴読ルートにあり、架空の例とその事実・法的結論を混同しません。制度はどうあるべきかという主張であって、現行法の説明ではありません。 第1〜7篇を本筋として読み、第8篇の思想対話は必要に応じて開いてください。実在の事例には固有の証拠、不明点、異なる結末があります。理論を検証し、問い直す相手であって、あらかじめ決めた判定を裏づける挿絵ではありません。