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Non Dubito

Non Dubito · 行為について

自分を手渡さずに、決める

しないこと。せずにはいられないこと。そのどちらも、誰かに線を引いてもらうわけにはいかない。報告書を作る一人の暮らしから、他者と働くこと、共に守ることへ。

11篇 + 独立特論1篇 · English / 简体中文 / 繁體中文 / Deutsch / Français / Español / 日本語 / 한국어

はじめに

一つの決断を前にして

目の前に一つのことがあり、代わりに決める人も規則もない。しかも自分自身を明け渡したくない。このシリーズが何をせず、何を、誰に差し出すのか。

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01

その数字は変えない

指標の算出基準を変えろ、と上司が言う。まず彼が決めたのは、この数字を変えないことだった。決断するとは否定すること。「しない」と「せずにはいられない」の線は、本人にしか引けない。

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02

みんなそうしている

入社一年目、計算を変えろ、みんなそうしていると言われ、彼も変えた。何年も後、若い同僚が同じ言葉を口にする。植民化への抵抗はまず「しない」として始まる。

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03

その気がかりは、彼のものだったのか

なぜあの時伝えたのか、と新しい同僚に聞かれる。伝えずにはいられず、同時に評価が怖くて眠れなかった。その関心は自分のものか。当座分からないのは本当に分からない。後から振り返っても、作り替えない。

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04

送られなかったメール

同じ問題がまた来た。伝えずにはいられないと今回はすぐ分かったのに、行かなかった。二週間の病気と恐れがあり、書いたメールは送られない。身体も感情も判断へ入るが、自分の法を代わって決めはしない。

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05

ベランダの作業台

七、八年続けた木工は誰にも頼まれず、年末評価にもならない。守るだけなら、自分の法は防御だけになる。外へ役立ちを証明せず、自分の価値が時間の中で広がる、もう一方の姿を描く。

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06

あの頃の自分に似ている

新人は上司好みの算出基準を、この仕事の決まりだと思っている。昔の自分に似ている、と思うのは自然だが危うい。涵育は方向であり、他者が引き受ける部分を空けておく。得たものは、他者のものになる。

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07

この名前は書かない

業界の不況で、会社は各班の下位一割を不合格とし、翌年契約を更新しない。名簿の下書きを頼まれた彼はどうするか。萌芽期、反転期、まだ訪れていない確立期。それぞれの状況は、何を変え、何を変えないのか。

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08

それは彼女に聞いてください

かつて伝えに行ったチームの責任者と再会する。自分の法を行う二人は、どう見いだし、合意し、一人の主体にならず共に働くか。自らしたことの引受けも他人へ替えられない。

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09

あのダッシュボード

新社長は週ごとに人を点数へ並べ、大画面に載せた。材料は、読み手を惑わさないため自分たちが書かせた基準説明だった。共同の相変化は徴用でなく方向。守るのは組織の存続ではなく、人が手段へ戻されないことだ。

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補論

判断する力は、どこにあるか

九篇を終えてから、アリストテレス、カント、ウィリアムズとフランクファート、コースガード、ストア派、王陽明、『論語』、ケア倫理、ハーシュマンと話す。一致と別れは三線へ戻る。判断は規則や代理人でなく、決断の前の本人にある。

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独立した特論

独立した特論

その道が閉ざされた後で

新設ポストは凍結され、母はまた入院した。二年望んだことを、今も望むのか。困難は代わりに答えず、続け、道を変え、止まることに先に順位をつける必要もない。

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前置篇、九つの本論、伝統との対話篇が一つの完結した道筋を作る。逆境を扱う一篇は独立した専論であり、第十の本論ではない。成功の方法、万人向けの行動規則、歴史による動員、読者の個別の行動への判決は提供しない。自分も他者も目的であるという前提の下で、何をしているかを見分ける。

原論文と読む範囲

公刊された中国語の読者向け散文を底本に、日本語で独立して書き直した。学術論文を短く要約した訳ではない。第一〜六篇の報告書をめぐる物語は架空の例であり、第七〜九篇の史例はいずれも2000年以前の個々の出来事を扱う。人物全体を認定しない。対話篇の異論は対話のために組み立てたもので、歴史上の人物の発言を捏造しない。各篇の原論文が詳しい論証へ通じる。逆境の専論には、それ自体の限定と史料への入口を付した。

原論文 ↗