誰かが休み、情報が届かず、担当のない仕事が急に必要になる。頼れる人が気づいて手を出す。役割表だけに閉じこもらない柔軟さは、チームの大切な力である。
だが一度の行動は、すぐ人物像になる。最初は感謝され、次は当然に呼ばれ、やがて「誰の仕事でもないものはこの人がする」と予定される。名前のない役割には、終わりも範囲もない。
うまく処理すると費用が消える。本来の課題、休息、集中を削っても、目の前の問題が解決したため、組織は余裕があったと考える。同じ穴が次も残る。
助けを禁じたり、善意をすべて点数にしたりする必要はない。繰り返す穴埋めを、仕組みの情報として読む。なぜ欠けるのか、誰が持つべきか、何を後ろへ動かすか、複数人に知識を渡せるかを問う。
本人も「今回はできるが、これを通常業務にはできない」と早めに言える必要がある。頼れる人を大切にするとは、制度の未解決を全部預けることではない。必要な時に助けが生まれ、止まる時にも信頼が消えないようにすることだ。