朝から返事をし、電車に乗り、仕事まで終えた。それでも一日を自分が生きた感じがしないことがある。目覚めているだけなら、反応はできる。
「今ここにいる」とは、すべてに集中することではない。必要な瞬間に、自分が何をしているかへ戻れることだ。
自動運転は敵ではない。歯磨きまで毎回考え直していたら生活は進まない。問題は、状況が変わっても惰性が続くときに始まる。
短く立ち止まり、身体、相手、目的のうち一つを確かめるだけでよい。注意は常時点灯ではなく、呼び戻せる力である。
今日を全部覚えていなくてもかまわない。ただ、大切な場面で方向を変えられたなら、その時間には確かに自分がいた。