床に寝転び、泣き叫び、物を投げる。大人は行動を止めるだけで精いっぱいになる。感情を認めようとすれば要求まで通すのか、境界を守れば気持ちを否定するのかと迷う。

感情と行為は分けられる。帰りたくない悲しさや怒りは本物でも、人を殴ることは止めてよい。『怒っていい。でも蹴らせない』という言葉は、内側を消さずに外側の限界を示す。

癇癪は調整能力の不足だけでなく、自分の願いが別の人や現実にぶつかった経験でもある。世界が思い通りにならないことと、自分の願いが無価値であることは同じではない。

落ち着いた後に理由を見直す。空腹、刺激、疲れ、急な変更が重なったのか。要求に筋があったのか。予防できる条件と、受け入れるしかない境界を分ける。

目標は、感情を速く消す子どもではない。強い感情を抱えながら、他人を壊さず、言葉や助けを使い、後で修復できる人へ育つことである。