治療、進学、金銭、オンライン上の危険など、選択の影響が子どもの理解を超える場面がある。『本人の人生だから』とすべて任せれば、大人だけが見えている危険を子ども一人に負わせることになる。
だから代わりに決めることは必要になる。ただし基準は、親が不安かどうかではなく、子どもが何を理解でき、どの結果を修復でき、誰に影響が及ぶかである。苦い結果があるだけでは、直ちに取り上げる理由にならない。
一つの決定にも分けられる部分がある。医療を受ける必要は大人が判断しても、説明の方法や日時、安心できる同伴者を子どもが選べることがある。学校を変える最終責任は大人にあっても、本人の経験は中心に置ける。
年齢は目安だが、唯一の答えではない。同じ年でも経験や状況は違い、同じ子でも領域によって担える力は異なる。任せた後に助けを求められる道も必要だ。
代行の目的は、子どもを失敗から完全に隔離することではない。まだ担えない重さだけを大人が持ち、残りを練習の場として返すことである。