ゲーム批評・全4篇 · 04 / 04
白紙
メアリーの手紙は所持品として実在しながら、ビデオへ近づくほど文字を失う。最初から普通の手紙だったのか、ゲームは最後まで確定しない。
プレイの場面
ジェイムスの嘘は完全な捏造ではない。メアリーは本当に病気で、手紙も愛も怒りもあった。彼が変えたのはただ、彼女が三年前に死んだという時間と、自分が死なせたという主語である。
そこで動く帳簿
介護疲れ、彼女の苦痛、自分の人生を取り戻したい願いは動機を説明する。しかし、どの説明も行為を純粋な慈悲にはできない。複数の真実が殺したという一文の周囲に残る。
プレイヤーに残る問い
結末はプレイ中の行動によって変わるが、正解表ではない。白紙はプレイヤーへ空欄を返す。事実を認めた後、ジェイムスが生きる、死ぬ、別の幻を選ぶ可能性をどう読むか。
日本語読者に向け、怪物を一人の心理だけへ回収せず独立に再構成した版です。結末を含む重大なネタバレがあります。